地震地震

日本は「環太平洋地震帯」に位置する地震多発国です。東日本大震災や熊本地震、北海道胆振東部地震などによる被害は、私たちの記憶に新しく、今も避難生活を余儀なくされている方々がたくさんいます。いざ地震が発生したときに被害を最小限におさえるために、一人ひとりがあわてずに適切な行動をとることが極めて重要です。日頃から「大地震は必ず来るもの」という意識を持ち、正しい行動のしかたや心構えを身につけておきましょう。

地震が起こると地震が起こると

地震による被害には、津波を除けば、建物倒壊火災の発生土砂崩れ液状化現象などがあります。また、今後発生することが予想されている「首都直下地震」や「南海トラフ巨大地震」などでは、津波被害のほか、以下のような大都市特有の被害も多く発生するものと考えられます。

一般的には大都市で地震が起きると…一般的には大都市で地震が起きると…

  • 古いビルそのものが崩れたり、落下物が発生する
  • 電話がつながりにくくなる
  • 道路が通れなくなる
  • 電車が動かなくなる
  • 電気・ガス・水道が使えなくなる
出典:首相官邸 地震では、どのような災害が起こるのか

備えておこう!

家具の転倒を防ぐ家具の転倒を防ぐ

建物が無事でも、家具などが転倒すると、下敷きになってケガをしたり、避難経路がふさがれたりしてしまいます。被害を少しでも小さくするために、家具の転倒防止用グッズなどを利用してあらかじめ対策しておきましょう。

  • タンスや棚はL型金具などで壁の桟や柱に固定する
  • 引き出しや観音開きの扉にストッパーなどを取り付ける
  • 扉がガラスの場合はガラス飛散防止フィルムを貼っておく
  • ネジ止めが難しい場合は家具転倒防止器具を利用する。「粘着マット式」「ストッパー式」「ポール式」などを組み合わせることによって転倒防止効果が高まる

住宅の耐震診断と耐震補強住宅の耐震診断と耐震補強

1981年5月31日の建築基準法施行令改正以前に建築された建物は大地震の安全性が低いと言われています。セルフチェック国土交通省 「誰でもできるわが家の耐震診断」)を行い、気になる項目が多ければ、専門家による診断を受け、自分の家が安全かどうかを確かめましょう。また、地震発生後にもふだんどおりの生活を送るためには住宅の耐震化が非常に重要です。必要に応じて耐震補強を行い、自分の家の安全を確保しましょう。

家族で情報を共有する家族で情報を共有する

地震が日中に発生した場合は、家族が離ればなれの状態になることも考えられます。日頃から話し合い、情報を共有しておきましょう。

  • 地震が発生したときの出火防止や初期消火など、家族の役割分担を決めておく
  • 外出中に家族が帰宅困難になったり、離れ離れになった場合の安否確認の方法集合場所を決めておく
  • 家族で避難場所や避難経路を確認しておく
  • 非常用品は、置く場所を決めて準備しておく
  • 普段のつき合いを大切にするなど、隣り近所との協力体制を話し合っておく

避難ルートを歩いて確認避難ルートを歩いて確認

自治体の防災マップなどで、自分の住む地域の地域危険度を確認したら、自宅や学校、職場周辺を実際に歩いてみましょう。ブロック塀や大きな看板など、途中に危険な場所があると、実際にたどり着くことが困難になる場合もあるので、自宅から避難場所に向かう経路を2〜3コースほど想定しておくとよいでしょう。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

各市町村が作成したハザードマップへリンクし、地域ごとのさまざまな種類のハザードマップを閲覧することができる

いざというときには

出口の確保と火の始末

室内で地震が発生したときは、最優先で自分と家族の命を守ることが大切です。転倒した家具類、飛び散ったガラスの破片などでケガをするおそれがあるので、あわてずに行動しましょう。

地震が起きたら、まずは…
  • 丈夫なテーブルの下や、物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」空間に身を寄せ、揺れがおさまるまで様子を見る
  • 揺れがおさまった後に、窓や戸を開け、出口を確保する
  • 高層階では、大きくゆっくりとした揺れが数分続くことがある。家具類が、転倒・落下する危険に加え、大きく移動する危険があるので注意する
  • 火を使っているときは、揺れがおさまってから、あわてずに火の始末を。出火したときは、落ち着いて消火する

慌てて飛び出ない

揺れがおさまっても、すぐに外に飛び出すのはやめましょう。まずは落ち着いて、テレビやラジオ、携帯電話やスマートフォンのワンセグやネット通信機能など、さまざまな手段を使って正確な情報の把握に努めましょう。

揺れがおさまったら…
  • 屋内で転倒・落下した家具類やガラスの破片などに注意する
  • ケガをしないように底の厚いスリッパなどで足を保護して移動する
  • 瓦、窓ガラス、看板などが落ちてくる危険があるので、すぐに外に飛び出さない
  • ラジオやテレビ、インターネット、消防署、行政などから正しい情報を得る
  • 避難が必要なときには、ブレーカーを切り、ガスの元栓を締めてから避難する
  • 余震や停電でエレベーターが停止するおそれがあるので、必ず階段を使う

塀や建物から離れる

屋外で地震の揺れを感じたときも、あわてずにまずは身の安全を確保してください。安全を確認したら、転倒や落下、倒壊のおそれがある所から速やかに退避するようにしましょう。

屋外にいるときは…
  • ブロック塀の倒壊や自動販売機の転倒などに注意し、これらのそばから離れる
  • ビルの壁、看板や割れた窓ガラスなどの落下に注意し、建物から離れる
  • 山やがけ付近にいるときは、落石やがけ崩れに注意し、できるだけその場から離れる
  • 沿岸部で大きな揺れを感じたり、津波警報が出されたら、高台などの安全な場所に素早く避難する