地震による被害には、津波を除けば、建物倒壊、火災の発生、土砂崩れ、液状化現象などがあります。また、今後発生することが予想されている「首都直下地震」や「南海トラフ巨大地震」などでは、津波被害のほか、以下のような大都市特有の被害も多く発生するものと考えられます。
出典:首相官邸 地震では、どのような災害が起こるのか
建物が無事でも、家具などが転倒すると、下敷きになってケガをしたり、避難経路がふさがれたりしてしまいます。被害を少しでも小さくするために、家具の転倒防止用グッズなどを利用してあらかじめ対策しておきましょう。
1981年5月31日の建築基準法施行令改正以前に建築された建物は大地震の安全性が低いと言われています。セルフチェック(国土交通省 「誰でもできるわが家の耐震診断」)を行い、気になる項目が多ければ、専門家による診断を受け、自分の家が安全かどうかを確かめましょう。また、地震発生後にもふだんどおりの生活を送るためには住宅の耐震化が非常に重要です。必要に応じて耐震補強を行い、自分の家の安全を確保しましょう。
地震が日中に発生した場合は、家族が離ればなれの状態になることも考えられます。日頃から話し合い、情報を共有しておきましょう。
自治体の防災マップなどで、自分の住む地域の地域危険度を確認したら、自宅や学校、職場周辺を実際に歩いてみましょう。ブロック塀や大きな看板など、途中に危険な場所があると、実際にたどり着くことが困難になる場合もあるので、自宅から避難場所に向かう経路を2〜3コースほど想定しておくとよいでしょう。
各市町村が作成したハザードマップへリンクし、地域ごとのさまざまな種類のハザードマップを閲覧することができる
室内で地震が発生したときは、最優先で自分と家族の命を守ることが大切です。転倒した家具類、飛び散ったガラスの破片などでケガをするおそれがあるので、あわてずに行動しましょう。
揺れがおさまっても、すぐに外に飛び出すのはやめましょう。まずは落ち着いて、テレビやラジオ、携帯電話やスマートフォンのワンセグやネット通信機能など、さまざまな手段を使って正確な情報の把握に努めましょう。
屋外で地震の揺れを感じたときも、あわてずにまずは身の安全を確保してください。安全を確認したら、転倒や落下、倒壊のおそれがある所から速やかに退避するようにしましょう。