竜巻は突発的に発生し、猛烈な風が吹いて、短時間で狭い範囲に被害が集中します。台風とは異なり激しい渦巻き状の上昇気流を伴うのが特徴で、進路に当たる物体を巻き上げながら移動するため、建物が倒れたり、車がひっくり返ったりすることがあります。また、竜巻自体のスピードが速いと、被害が大きくなります。
さらに、人が飛ばされるだけではなく、巻き上げられたさまざまなものが猛スピードで飛んでくることも、竜巻の恐ろしいところです。建物の中にいても、飛んできたものが窓ガラスを割ったり、壁に刺さったりするので注意が必要です。
周りの天気が以下のように変わってきている場合は、積乱雲が近づいている兆しです。竜巻が発生しやすい状況にあるので、注意してください。
人が大勢集まる屋外行事や、高所作業を行う場合は、気象情報や雷注意報に留意し、万一に備え、早め早めの避難を心がけるようにします。気象庁では、竜巻などによる激しい突風が予測されるときには「竜巻注意情報」を発表します。竜巻注意情報が発表された場合には、気象庁ホームページの「竜巻発生確度ナウキャスト」で、危険度の高まっている領域をこまめに確認するようにしましょう。
竜巻が発生したときには、建物などの被害は防げませんが、身の安全を守ることはできます。すぐに身を守るための行動をとりましょう。一般の住宅では雨戸・窓やカーテンを閉め、家の1階の窓の少ない部屋に移動し、丈夫な机の下に入るなど身を小さくして頭を守りましょう。
竜巻の移動スピードは非常に速いため、竜巻を見ても写真や動画を撮影したりせず、ただちに身を守る行動を取ってください。