気象庁は台風のおおよその勢力を示す目安として、風速(10分間平均)をもとに台風の「大きさ」と「強さ」を表現します。大きさには「大型(大きい)」「超大型(非常に大きい)」、強さには「強い」「非常に強い」「猛烈な」という区分があり(※)、台風に関する情報の中では台風の大きさと強さを組み合わせて、「大型で強い台風」のように呼びます。
(※)区分の基準:気象庁 台風の大きさと強さ
険しい山や急流が多い日本では、台風によって、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべりなどの土砂災害が発生しやすくなります。また、台風の接近に伴う暴風により、屋根の一部や看板が飛ばされたり、それらの飛来物によって窓ガラスが割れるなどの被害に見舞われることがあります。さらに、豪雨による家屋の浸水、破損部分からの水漏れ、室内の家具・電化製品が使用できなくなるなど、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
台風が近づいているというニュースや気象情報を見たり聞いたりしたら、家の外と中の備えをもう一度確認しましょう。
大雨のときには身の回りのどのような場所に危険性が潜んでいるのかを、洪水ハザードマップ・土砂災害危険箇所マップなどであらかじめ確認しておきましょう。
浸水から家を守るために効果的なのが「土のう」です。いざというときにすぐに使えるように、地域で準備するなどの工夫をしましょう。
土のうがない場合は、身近なものを活用した「水のう」を作りましょう。
浸水や洪水の可能性が考えられる場合には、家財など大切なものはなるべく高いところに上げておきましょう。
ニュースや気象情報をこまめにチェックして最新の情報を受け取るとともに、雨が降り出したら「土砂災害警戒情報」などにも注意が必要です。危険を感じたり、市区町村長からの避難指示があった場合は、あわてず速やかに避難しましょう。
浸水深(※1)が大きくなると、歩行や自動車の走行に支障を来し、避難行動が困難になります。30cmを超えると、エンジンが停止することもあります。特にアンダーパス(※2)や、高低差のある電車のガード下の道路といった「スリバチ状」の箇所に水たまりが発生している場合は、絶対に進入せず引き返しましょう。
(※1)浸水深:浸水域の地面から水面までの高さ
(※2)アンダーパス:立体交差する道路で路面の高さが前後と比べて低くなっている道
浸水深 | 自動車走行 |
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0〜10cm | 走行に関し、問題はない。 |
10〜30cm | ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ車を移動させる必要がある。 |
30〜50cm | エンジンが停止し、車から退出を図らなければならない。 |
50cm〜 | 車が浮き、また、パワーウィンドウ付きの車では車の中に閉じ込められてしまい、車とともに流され非常に危険な状態となる。 |
出典:千葉県HP 自動車で避難中の危険性