火災火災

火災は住宅などの財産だけでなく、人命をも奪う恐ろしい災害です。住宅火災によって亡くなる人の約7割は65歳以上の高齢者であり、その理由は「逃げ遅れ」が全体の約半数となっています(※)。さらに大規模地震などの自然災害が、深刻な火災被害をもたらすこともあります。火災の発生や逃げ遅れを防ぎ、家族の命を守るためには、日頃から防火に取り組む姿勢が大切です。

(※)平成29年版 消防白書より

火災が起こると火災が起こると

日本で1年間に起こる住宅火災の数は10,000件以上、死者の数は880人に上ります。死者を伴う火災は、ストーブなどの火気を使用する機会の多い1月から3月に多い傾向にあり、特に23時から翌朝7時までの深夜・早朝の時間帯で多発しています(※)
出火原因をみてみると、「たばこ」「ストーブ」「電気器具」「コンロ」が上位を占めています。これらは、長期間の使用による部品の劣化や誤った使い方などによって発火し、近くの衣類や布団などの可燃物に燃え移って火災になる場合があります。

(※)平成29年版 消防白書より

備えておこう!

「3つの習慣」と「4つの対策」「3つの習慣」と「4つの対策」

消防庁では、「いのちを守る7つのポイント−3つの習慣・4つの対策−」として、以下のような防火対策を呼びかけています。

3つの習慣

火災の発生を防ぐために、次の3つの習慣を守りましょう

  • 寝たばこは絶対にしない
  • ストーブの近くに燃えやすいものを置かない
  • コンロに火を点けたままでそばから離れない
4つの対策

万が一火災が発生しても、被害を最小限に抑え人命を守るために、日頃から次の4つの対策をとりましょう

  • 逃げ遅れを防ぐために、「住宅用火災警報器」を設置する
  • 寝具やカーテンなどには防炎品を使用する
  • 火災を小さいうちに消すために、「住宅用消火器」などを設置する
  • 日ごろから隣近所との協力体制をつくる

いざというときには

まわりに知らせる

火災を発見したら、まず「火事だ〜!」と大きな声で周りの人に知らせましょう。逃げ遅れを防ぐとともに、周囲の人も消火に協力することができます。その後、できるだけ早く119番通報し、火元の住所と何が燃えているのかを伝えましょう。

初期消火をする

大火災を未然に防ぐためには、消火器による初期消火が非常に効果的です。消火器には、一般住宅向けの小型で軽量な住宅用消火器や、片手で簡単に使用できるエアゾール式簡易消火具もあります。いざというときに備え、防災訓練に参加し、消火器の使い方を身に付けましょう。ただし、消火器はあくまでも初期対応用です。天井まで火が達したら、消火は困難になるので、迷わず避難してください。

安全に避難する

火災発生時には、あわてずに行動することが大切です。安全に避難するための4つのポイントを「お・か・し・も」で覚えましょう。冷静さを保ち、エレベーターは使わず、煙を吸わないよう濡れタオルなどで口や鼻を押さえ、低い姿勢で逃げるようにします。

お…「押さない」 か…「駆けない」 し…「しゃべらない」 も…「戻らない」